手元供養のやり方とタイミングについて詳しく説明!

手元供養のやり方とタイミング アイキャッチ画像 手元供養について

手元供養を購入したけれど、どのように移せばいいの?どのタイミングで遺骨を入れるべきなの?など、お困りの方がいるのではないでしょうか?
このページでは、ミニ骨壺タイプとアクセサリータイプにおける手元供養のやり方、手元供養品に遺骨を入れるタイミングについて詳しく解説していきます。

手元供養のやり方・方法

まずは手元供養のやり方・方法について、購入経路から説明します。

手元供養の購入経路

手元供養の商品は、簡単に手に入れることができます。一番楽に購入できるのは、オンラインショップです。ただし、オンラインショップでは実際に見て触ることができないので展示品を見てみたい方は、仏壇店や墓石店へ行くと展示品を触ることも、在庫がある商品だとその場で購入することも、可能です。

しかし、手元供養の種類は大変豊富なので、事前に、希望するものが展示されているかどうかをお店に尋ねてから来店することをおすすめします。展示品の取り寄せができる場合もあるので、近くの取り扱い店に尋ねてみましょう。

手元供養が購入できる場所

  • オンラインショップ
  • 仏壇仏具店
  • 墓石店(石材店)
  • 葬儀社

ミニ骨壺に遺骨を納める場合

手元供養ミニ骨壺の写真
ミニ骨壺の展示品

火葬場から持ち帰る骨壺は5寸~7寸ほどの大きな骨壺がほとんどで、自宅で遺骨を保管するには場所を取ってしまいます。お墓へ納骨までの間ですと、その骨壺のまま保管することが一般的ですが、手元供養としてずっと自宅に安置しておくことを思うと、骨壺は小さいサイズのものが好まれます。

手元供養用のミニ骨壺は、卵位サイズから、こぶしサイズ、手の平サイズの大きさが存在します。購入するミニ骨壺のサイズによって納める遺骨の量は変わります。骨壺からミニ骨壺へ遺骨を移す時、割り箸などのお箸を使用して遺骨を移します。その際、ミニ骨壺に直接入れるのではなく、さらしのような白い布で遺骨を包んで封入するほうがよいでしょう。販売されているミニ骨壺によっては、封入道具が一緒に付属されていることがあるので、先に確認してください。

ミニ骨壺で手元供養する場合、割り箸で遺骨を取り出し、取り出した遺骨を布で包み、ミニ骨壺へ納めるのが一般的。

アクセサリーに遺骨を納める場合

遺骨ペンダントの写真
遺骨ペンダントの展示品

通称、遺骨アクセサリーなどと呼ばれている手元供養用のアクセサリーは、2種類あります。一つは、ペンダントのトップやブレスレットの一部に小さな穴があり、そこへほんの少量の遺骨を納められるアクセサリー。もう一つは、ペンダントトップなどに使用する石を、粉砕した遺骨で作るものです。後者は専門の業者がいくつかあるので、そこへ依頼して作ります。

遺骨アクセサリーの種類
  • アクセサリーに小さな穴が開いているタイプ(このページで解説)
  • アクセサリーに使う石が粉骨で出来ているタイプ

ここでは、前者で説明したアクセサリーに空いた小さな穴に遺骨を納める方法をお伝えします。遺骨を入れる小さな穴は、ペンダントの場合、ペンダントトップの裏側や下側といった目に見えない所にあり、ネジを開けると穴が見えるという仕組みがほとんどです。遺骨アクセサリーには、ペンダントやネックレスの他に、ブレスレットや指輪のタイプが販売されています。ブレスレットや指輪もペンダント同様、表からは見えない所に遺骨を入れる穴が隠されています。

その小さな穴は直径数ミリと、口径がたいへん小さいです。なので、ピンセットを使って穴に遺骨を納めます。遺骨は米粒程度しか封入できません。火葬場から持ち帰った骨壺の中に大きな遺骨しかない場合は、手で遺骨を少し押しつぶして粉になったものを封入してください。遺骨を押しつぶすことに抵抗がある方は、骨壺内の隅にある粉になった遺骨を封入するのが良いでしょう。

遺骨アクセサリーで手元供養する場合、アクセサリーについている穴に、粉骨した遺骨をピンセットで入れるのが一般的。納まる量は、米粒ほど。

手元供養のタイミング

続いて、手元供養を行うタイミング・時期について説明します。手元供養を行うタイミングは、二通りあります。火葬場より骨壺を持ち帰り自宅に保管している間と、お墓もしくは納骨堂へ納骨する時のどちらかです。

手元供養する2つのタイミング
  • 火葬場から持ち帰り、自宅に保管している間
  • お墓(もしくは納骨堂)へ納骨する時

私個人としては、自宅に骨壺を保管している間、ご自身の手で手元供養をされることをおすすめします。手元供養品に遺骨を入れる作業は細かい作業です。特に、遺骨アクセサリーへの封入はかなり細かい作業になります。納骨当日だと、集中して作業できない可能性があります。

「四十九日までに手元供養をしてもいいの?」という質問も、よく耳にします。そもそも、お墓への納骨が四十九日に行われることが多い理由は、四十九日法要によってお寺さんや親族が集まるタイミングだからです。仏教の考えで、故人の魂が浄土へ着く日が四十九日で、お墓への納骨にふさわしいとも考えられていますが、実際のところ、お墓への納骨は四十九日でなくても大丈夫です。一周忌や三回忌に納骨される方も沢山います。手元供養も同様で、四十九日にこだわらなくても、仏教的に何も問題ありません。

また、「遺骨が触れない」という方は、お墓への納骨時に石材店の方にお願いしてみたり、手元供養を購入した店舗の方に相談してみてもよいでしょう。しかし、自分で作業することも供養の一環であると思うので、出来る限りご自身で作業されることをおすすめします。

手元供養のその後について

別の記事(こちら)で解説したように、自宅で遺骨を安置することは法律違反になりません。ただし、自宅で遺骨を埋葬すると法律違反です。

もし、手元供養をした後、やはり別のお墓(もしくは納骨堂)へ納骨したいとなったとき、その遺骨が誰のものであるかを証明する書類がなければ、霊園や納骨堂の管理者は、基本的に納骨の許可を出してくれません。もっと細かく言うと、ミニ骨壺に入れるような一定量の遺骨を、後々、別の場所へ納骨するときは、「分骨証明書」と呼ばれる書類を入手しておく必要があります。分骨証明書は火葬場や霊園の管理先が発行してくれるので、火葬後やお墓への納骨時に、気軽に相談してみてください。

分骨を行わないにしても、手元供養のその後の処理について、跡継ぎの方が悩まれることは多いようです。手元供養のその後として最も理想的なのは、ご自身が亡くなった時に、手元供養品も一緒に火葬してもらう、または一緒にお墓へ納骨してもらうことです。手元供養品の性質によっては火葬や納骨が出来ないこともあるので、こちらも事前に確認しておきましょう。

まとめ

このページでは、手元供養の商品購入から手元供養をした後までをまとめて解説してきました。

手元供養をされる方は年々増えている一方、デリケートな話題なので、あまり公になりません。慣れないことで戸惑いや不安が多い手元供養。その不安を少し解消できていればいいなと思います。
手元供養の概念や種類を解説したページはこちらです。ぜひ合わせてお読みください。

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